“インビザライン”という矯正装置はブラケットを使わずに、“アライナー”と呼ばれる透明のマウスピース状の装置を歯に被せて、治療中の歯の動きに合わせて順々に新しいものに取り替えて矯正を行います。
その語源は「インビジブル:見えない」と「The ライン:矯正歯列」からきたもので、0.25㎜ずつきれいなアーチ状になるまで徐々に矯正した型を、通常36ヶから48ヶ作成して段階を追って2週間ごとに付け替えていきます。
この装置は患者ひとりひとりの歯型をとってオーダーメイドするもので、最新のコンピュータによって咬み合せの状況などが解析されて、治療計画が立てられます。
そしてこれは治療開始の時点で患者にも画面で再現したものが見せられて、治療ステップや治療状況が医師によって予め詳しく説明されます。
この装置を使った矯正では一般には、就寝時を含めて1日に22時間程度の装着が目安とされワイヤーを用いた装置よりもやや矯正効果は低くなりますが、“透明”であることから装着していても殆ど目立たないという“審美性”の高さと、食事や歯磨き時など必要に応じて取り外すことができるという“扱いやすさ”などメリットがたくさんあります。
このことは、歯の衛生を保つ上にもまた歯周病を防ぐための効果もあり、矯正中であっても常に気持ちよい状態でいることができるということにもつながります。
さらに矯正装置による不快感もあまりなく、人の眼を気にする必要もなく、かつ自分自身も付け心地の良いことから精神面ではかなり楽な矯正方法となっています。
ただ不正咬合の中でも、上下の顎の位置が大きくずれていたり、奥歯を大きく動かす必要のある矯正では使用できないこともありますが、抜歯を必要とする症例などでは“インビザライン”と他の装置とを併用することによって治療効果をあげるという方法もしばしばとられています。
また、矯正治療を終えた歯もしばらくの間は“リテイナー”と呼ばれる“保定装置”を付けておく必要があるのですが、その目的で“インビザライン”が用いられることもしばしばあります。
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