“インプラント(:implant )”というのは、しっかりと差し込むという意味で入れ歯といった器具を用いるのではなくて“人工の歯根”を差し込んで天然の歯に近づけようとするもので、最近ではあちこちの歯科医院で“インプラント治療”という診療科目を見かけるようになりました。
けれども紀元前のエジプトで象牙や宝石を埋め込んだ人工の歯が使われていたり、紀元前3世紀ころの古代ローマ時代には鉄製のインプラントが施された人骨が発見されていると言われています。
現在ではチタン製のインプラントが主流となっていますが、これは1952年にスウェーデンの医師によって偶然発見されました。
彼はたまたまウサギの体に、チタン製の生体顕微鏡用の器具を埋め込んで観察を続けていたのですが、それを外そうとしたところ骨とくっついてしまって外すことができませんでした。 これに目を付けて、イヌによるインプラントの埋め込みの研究を重ねて「チタン製のインプラントが骨と最も強固に結合する」と確証し、数年後には30代の男性に世界で始めてのインプラントによる矯正治療が施されたのでした。
そして35年以上経った現在でも、何の支障もなく機能していることから近年になって世界各国でさらに実験が繰り返されて“チタンと骨の結合”に関する理論は正しいことが実証され、いよいよインプラントによる矯正も本格的に実施されるようになりました。
実際の歯科矯正ではイチタン製のインプラントによって歯の裏に“人工の歯根”が作られ、これを利用して治療が進められるわけですが、ワイヤーだけではできなかった治療ができるようになったり、激しくがたがた状態になっている場合でも抜歯しなくてよくなったり、顎の骨が左右で違う場合でも手術をしなくて済むようになりました。
この技術によって矯正治療の応用範囲が広がり、治療期間もかなり短縮されるようになりました。
インプラントによる施術の費用は保険適用外の自由診療で、料金はそれぞれの歯科医で設定されているために数十万円の差がある場合もあります。
そして費用の高さと医師の技量とが一致するとも限らないので、医院を選ぶ際には「カウンセリングやアフターケアがきちんとしているか」「定評や実績はあるか」など、事前に情報を収集しておきたいものです。
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“インプラント(:implant )”というのは、しっかりと差し込むという意味で入れ歯といった器具を用いるのではなくて“人工の歯根”を差し込んで天然の歯に近づけようとするもので、最近ではあちこちの歯科・・・・