“スピード矯正”の1つである“コルチコトミー”という矯正方法は、一般の人は殆ど聞いたことがないのではないかと思われますが、別名“歯槽骨皮質切除術”とも呼ばれ、メスで歯茎をめくって“歯槽骨”に切り込みを入れるという最新の理論を用いて通常よりも短期間で矯正を完了してしまおうとする方法です。
患者にとって矯正装置を付けることは精神的にもかなり負担のかかることで、それを改善するために“目立たない装置”や“歯の裏側に付けて見えなくする装置”、さらに“マウスピース型”にして外見に対する抵抗感や装着時の違和感を和らげるものが次々と開発されています。
そして、これらの矯正装置に関する改善と同様に“歯科矯正の重要なテーマ”は矯正治療における “治療期間の短縮”だと言われています。
どんなに改良されて優れた装置ができたとしても、装着した時点では私たちにとっては“異物”でしかありません。
つまり“矯正治療”を根本的に改善するにはこれらの装置を付けておく期間を可能な限り短くしないといけないのです。
英語で皮質骨のことを“コルチボーン”とい言いますが、“コルチコトミー”ではこの部分を切り取ることによって骨の移動が容易くなって矯正のスピードが上がる効果を狙っています。
これは外科的な手法によって硬い皮質骨に切開線を入れて人工的に骨そしょう症を引き起こして歯が早く動くようにしようとするもので、矯正に要する時間はこの方法によって確実に短縮させることができるようになりました。
実際の治療は“コルチコトミー”単独で行なわれることはなく、通常のブラケットなどによる矯正治療と併用して行なわれます。
通常の矯正治療では2年程度装置を付けておかないといけないことも多いのですが、“コルチコトミー”を併用することによって治療期間はその1/3から1/2の1年以内に短縮することができます。
それだけでなく、歯にかかる負担も減り、矯正後に後戻りしてしまうこともありません。
そして矯正治療後には、切り込みを入れた“歯槽骨”も前よりも強固なものとなるのでその点も心配はありません。
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